2008年7月12日 (土)

広告系から、はじまる。(広告系総会)

「広告会社が衰退したのは、コミュニケーションやプロモーションの需要が減ったためではない。需要は依然として増え続けている。

広告が危機に見舞われているのは、広告以外の手段(ネットやモバイル)に顧客を奪われたからではなく、広告会社自体がそうした需要を満たすことを放棄したからだ。
広告業に欠けているものは、成長のチャンスではなく、広告をここまで大きくした、創造力と大胆さだ。」

48年も前にマーケティングの生みの親 T・レビットが語った言葉を現代風に置き換えると、こうなる。彼は続ける--

「実は成長産業といったものは存在しない、と私は確信する。成長のチャンスを創り出し、それに投資できるよう組織を整え、適切に経営できる企業だけが成長できるのだ。」

広告業はかつて成長産業で、今はネット広告業が成長産業といわれる。しかし成長産業など存在しない。そこには「広告」であることに固執せず、市場と顧客の声に応えることを放棄せず、ひたすらに食らいついたツワモノドモがいるだけである。
「広告系」総会に参加させてもらって、そんな実感を新たにした。

ところで、SEMや強いYahooの広告で成長してきた「ネット広告会社」は、150%の市場成長の波に乗って上場した一次創業期から、次のステップに駆け上がるためのポートフォリオが組めていないと思う。

レビットはこうも語っている。「成長の真っただなかにいると思われている産業が、実は成長を止めてしまっていることもある。原因は市場の飽和ではない。経営の失敗だ。製品を中心に発想して事業の定義を見誤り、顧客を他へ追いやってしまったのだ。」

才気溢れる「広告系」が「ネット系」から脱皮するとき、新しいパラダイムを迎えられそうだ。

Special Thanks

広告会議さん

mediologic タカヒロさん

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2008年2月18日 (月)

トリムタブ

昔から乗り物酔いがひどく、したがって(?)船舶の知識はまったく無いのだが、某書によると、ほとんどの船には「トリムタブ」というものが付いているそうだ。
トリムタブとは、「船の舵についた小さな舵」のことで、方向舵の一部分の大きさしかない。その役目は、舵をまわりやすくすることだ。

さてここで、数十万トンの大型石油タンカーが15ノットで進んでいるとして、この船の進路を大きく左に向けさせるには、どうすればよいか?
私も含めて大抵の素人は、船首を左から引っ張るか、右から押そうと考える。
しかしこれでは、巨大船舶はビクとも動かない。
船でも人でも会社でも、慣性のついた巨体は、そう簡単に動かない。

ではどうするか。
まずは(船首ではなく)船尾を右に向けること。
そのためには、舵を左に切るのだそうだ。

なぜかというと、舵が回ることで船尾の左右に水圧差が生まれるため、舵と逆方向に船尾が引っ張られるからだそうだ。

肝心の「トリムタブ」も、方向舵に対して同じ働きをする。
つまりトリムタブが回転すると、舵の回りの水圧が変わって、舵を回転させることができる。
舵を左に回転させたいなら、勿論トリムタブは方向舵の逆側、右に回すことになる。

我々が日常接する課題は、大抵、巨大船舶の進路のような動かし難い深い問題に繋がっているし、自らも乗組員であることが多い。
しかし船外に目を向ける者は、潮流の変化を読み、新しい風向きを察している。

潮流を味方につけるなら、船舶の巨大さに途方にくれる前に、トリムタブとなって鋭く舵を切ろう。
目前に広がるのは、果てしないブルーオーシャンである。

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2007年3月25日 (日)

「オピニオン・エンゲージメント」の試み

カラーユニバーサルデザイン」の続き。
 NetMarComの主旨から、団体・企業活動とコミュニケーションにフォーカスして述べたい。

 タイトルにある「エンゲージメント」とは、本来の語意からすると「何かに積極的にかかわろうとする態度や行動のこと。」または「お互いの絆」という意味もある。
 企業活動の分野では、例えば株主や顧客の意見を経営に役立てるなど、ある課題解決のために「関心者を巻き込み・力を借りること」を「ステークホルダー・エンゲージメント」と言うこともある。

 団体や企業が経済面で貢献するだけでなく、環境や倫理・人権といった点からも責任を果たすこと(CSR)が望まれているが、その有効な取り組み方の一つとして注目されているコンセプトである。

 この場合、参加者は投資家か顧客、参加方法は発言、テーマは企業活動と経営である。しかし社会的な貢献が本来の目的なら、生活者の力を借りる(エンゲージメントしてもらう)のは、なにも経営方針に限らなくても良いだろう。ある社会的な問題に対して、生活者と団体・企業が同じ問題意識を共有しているなら、共に社会貢献活動そのものを行っても良いはずである。

 またマーケティングの分野では、社会貢献を軸に企業・NPO・生活者が参加する仕組みとして「コーズ・リレーテッド・マーケティング(Cause-Related Marketing:コーズマーケティング、コーズブランディング、またはソーシャルマーケティングとも呼ばれる)」が最近注目を集めている。
causeとは社会的な理想、大義のことで、特定の商品・サービスの売上の一部を、社会問題に取り組むNPOに寄付することを明示したキャンペーン/プロジェクトである。
生活者は日常の買い物の中で社会貢献に参加でき、企業は新しい顧客との関わりと収益が見込め、NPOは資金調達が達成できる、というWin-Win-Winの関係づくりを目指したものだ。

具体例としては、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるピンクリボン活動を、化粧品メーカーのエイボンが支援している「ピンクリボンキャンペーン」や、アフリカのAIDS撲滅支援にアップルやアメックスが参加した「PRODUCT RED」などが有名。
 この場合、参加者は関心度の高い生活者、参加方法は消費、テーマはもちろん、乳がんやAIDS撲滅である(注:企業のキャンペーンに参加する場合)。いずれもメディアで大々的に取り上げられ大きな成果を上げている。

 しかし、TIME誌も認めるとおりCGM(生活者メディア)の時代なのだから、生活者の参加方法は「消費」に限らなくても良いだろう。

ある社会問題に対して、同じ意識をもつ団体・企業と生活者が協同する。
ただし参加者は、顧客や投資家といった直接のステークホルダーに限らず、関心のある人(オピニオン)ならだれでも、気軽に自主的に協力(エンゲージメント)できる。
参加方法も消費に限らない。上述のとおりブログやSNSなどで、自由に発言していく。
もちろん企業は自社の製品・サービスとPRを通じて、またNPOは本来の活動を行いながら発信していくことで、ゆるやかなリレーションを築いていく。
これにより、より多くの主体者から幅広く発信することで、有効な社会・環境・経済貢献を実現していく「オピニオン・エンゲージメント」といったものが、可能なのではないだろうか。

※造語は本来望ましくないが、適切な用語が見当たらなかったので、このように表現させていただいた。

 小生のような不勉強者が述べるのは甚だ僭越だが、これを色弱者への社会的配慮という今回のケースで考えてみると、

 まず中心となるNPOは「カラーユニバーサルデザイン」を提唱・展開されているCUDOである。CUDOはインタビュー記事にもあるとおり、遺伝・DNA研究の第一人者による研究・主張を根幹としながら、これにとどまらず、さらに正しい知識の啓蒙や、企業製品の検証・アドバイスも含めて、極めて実践的で有益な活動を展開されているNPOである。色弱者のための主張というスタンスからさらに、デザインする側、情報発信する側の視点に立って、カラーユニバーサルデザインというコンセプトを打ち立て実践されているという点が、非常に秀逸と思う。

 また同記事で紹介されている表示機メーカーのナナオは、とりわけ高い映像表示技術で知られる企業である。表示機器の心臓部といえる集積回路の自社開発にこだわり、特に色のコントロールに関しては、非常に優れた技術を持っている。企業の社会的責任(CSR)では、企業独自の技術やノウハウを社会貢献に役立てることが、有益な方法の一つと言われているが、同社が独自の色調整技術を活かし、CUDOの協力を得て、表示機で世界初の色覚シミュレーションを実現したことは、この優れた事例といえるだろう。
 他にもCUDOが協力して、ユーザーとしての色弱者に対応した製品は、リコーやコクヨのオフィス用具や、地下鉄路線図などに広がっている。

 そして、カラーユニバーサルデザインを紹介した記事や、YouTubeに公開された色覚シミュレーション映像をきっかけに、多くのブロガーの方々が、色弱者配慮に関する意見を、ご自身のブログに掲載されている。
ナナオがはてなで実施したキャンペーンへの参加をきっかけにされた方も多いが、もちろん参加や発言内容は、すべて個々人の方々の自由意志である。
繰り返すようだが注目すべき点は、団体や企業と営利的なつながりの無い、さらに顧客や構成員でもないオピニオン・リーダーの方々が、ブログや動画共有などの新しいメディア環境を通じて、問題意識を共有することで、ゆるやかなエンゲージを形成している点である。

ごく一部のオピニオンの方々のブログをご紹介させていただく。

サステナ・ラボ 「どんな風に見えますか?」
Web仕事人の部屋 「カラーユニバーサルデザイン」を考える
日々、とんは語る。 「色弱の利点はないのだろうか。」
buches notiz 「ナナオのディスプレイ」
日々のこと 「カラーユニバーサル。」
Dazzling 「WEBにも取り入れたい、カラーユニバーサルデザイン」
平田百彩の日記 「“色による情報格差”のない社会のために」
雑学 Part2 「色覚シミュレーション」

CSR・デザイン・医療、そしてご自身とご家族の色弱体験。それぞれのご関心・お立場から、実に貴重な、読む人に届くメッセージを発信されている。

詰まるところ、コミュニケーションはどれだけ心に届いたか、行動を促したに尽きると思う。
実際、このようなオピニオン・ブロガーの方々、CUDOやナナオの皆様のエンゲージは、予想以上に大きな反響をよんでいる。

 マーケティング・コミュニケーションの領域では、バズ・バイラルを発生させるには、といった薀蓄が散見されるが、発生させる、といった旧来型の視点ではなく、これからは、ある人の気持ちと団体や企業の想いの共通点を双方向につなげる、エンゲージしていくことが求められるのではと思う。

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2007年3月19日 (月)

カラーユニバーサルデザインと色覚シミュレーション

人の多様性の一つである血液型に、A・B・O・AB型があることは、おそらく小学生でもほとんどが知っている。
このうち、日本人のAB型は約9%だから、男性に絞って人数に直すと、約550万人、ということになる。

では、この「日本人男性のAB型」に匹敵する数の人々が、一般の人と異なる多様な「色の見え方」をしているという事実は、どれほど知られているだろうか。

カラーユニバーサルデザイン機構(以下、CUDO)の解説によると、この「一般と異なる色の見え方」で最も多いのは色弱者で、300万人以上。男性の5%、女性の0.2%にあたる。
この他老人に多い白内障などを含めると、500万人以上となる。世界ではなんと2億人に達するそうだ。

色弱にもタイプがある。人が色を感じる錐体という視細胞は、赤、緑、青の3種類があるそうで、上記のCUDOの分類では、
3種類の錐体すべてが揃っている人を「C型(一般型、男性の95%)」、
緑の錐体が無いか、感度が赤の錐体に近づいている人を「D型(男性の3.5%)」
赤の錐体が無いか、感度が緑の錐体に近づいている人を「P型(男性の1.5%)」、
と呼んでいる。血液型と同様、色覚にも多様性があるわけだ。

「こうした多様な色覚を持つさまざまな人に配慮して、なるべく全ての人に情報がきちんと伝わるように利用者側の視点に立ってつくられたデザインを、カラーユニバーサルデザイン(CUDOサイトから引用)」と呼び、対応の必要性が認識されつつある。

なぜ今、カラーユニバーサルデザイン(CUD)が必要かというと、
街中の案内標識 や 学校の教科書 など、昔は白黒であったものが、印刷やLEDの技術の進歩などによりフルカラー化が進み、「色で情報を伝える」ことが多くなってきたから、と言われている。

Batt_indicator_1
ノートパソコン2機種の充電インジケーターの例。上段が満充電状態、下段が充電中を示す。左から一般色覚、D型、P型の見え方。ITmedia記事から引用。

上記の例でも分かるとおり、一般色覚者にはわかりやすい情報でも、色弱者や白内障などの方にはわかりづらい場合がある。つまり色を使ってデザインや情報を伝える場合には、すべての人にとっての見やすさ、色のユニバーサルデザインに配慮することが、ますます必要になってきた、ということだ。

CUDは、なにもプロのデザイナーやマスメディアに限った話ではない。
私たちは日常的に、ケータイで絵文字やデコメールを送り、ブログで情報発信している。ひとり一人が情報発信者になった時代である。
今日カレシに送ったメールは、あなたが書いたブログは、意図したとおりに伝わっているだろうか。これは私事に関わる問題である。

また個人の認識以上に、より多くの人の目に触れる公共施設や製品のデザイン・情報設計においては、CSR(企業の社会的責任)上 必須といってよい事項だろう。
昨今のプロダクトではユーザビリティは意識されているものの、色のユニバーサルデザインをプロセスに組み込んでいる企業・自治体は、まだ極めて少数のようだ。早急な対応が望まれる。

---

ではどのようにして、CUDを実践すればよいのか。
まずは、上記CUDOのサイトなどで正しい知識を得ることではないだろうか。ITmediaの記事など、他にもわかりやすく解説された優れた文献が沢山存在している。

さらにPCで情報発信する場合は、できるだけシミュレーションしてみることが良いようだ。オンラインで公開されているソフトウェアで行うこともできる。
より正確な再現や時間的な効率が要求される場合には、専用機能を搭載した液晶モニターが開発されている

もちろん千差万別の色覚をシミュレーションすることは容易ではないが、上記CUDOに加盟する学識者や色弱者の方などによる研究とテストの結果、ようやく高精度の再現が可能になった。

そのシミュレーションの一例が、上記の色覚シミュレーションができる液晶モニターを開発したナナオによって、YouTubeに公開されている

C型(一般色覚)(男性の95%)


D型色弱:緑がわかりにくい(男性の3.5%)


P型色弱:赤が分かりにくい(男性の1.5%)

 
※映像の注意1:
公開映像の詳細リンク先にもあるとおり、
このシミュレーション映像は、色弱者の中でももっとも程度の強い場合の見え方を再現している。軽度の人を含め全ての色弱者がこのような色の見え方をしているわけではない。

※映像の注意2:
黄色いサングラスをかけると、はじめは黄色一色の世界だったものが、やがて慣れるといつもと変わらない色の世界に見えたり、または白黒の写真を見ても色を認識できたりするように、人は色以外の情報を補完して、色を判断している。色弱者も同様に、識別しづらい色があることは確かだが、経験や状況により色を判断されているそうだ。
一方このシミュレーションは、一定の式に則って画面の中の色を変換することで「どの色とどの色が判別しづらいのか」を再現しているもので、「色弱者はどの色が何色に見えるのか」を示すものではない、とのこと。

さらに「色の見え方」と「感性」は全く別ものである。
上記の映像を見て、不味そう、とか、美しくない世界と感じるのは、あくまでもC型(一般色覚者)の感覚である。上記のサングラスの例を思い返してほしい。どのような色覚のタイプでも色空間でも当然ながら、新鮮な野菜は美味しそうだし、世界は美しさで満ちている。気の毒に思うというのは、親切な心情だが、心配には及ばないようだ。
このアタリの話はtomoyaさんのブログに、非常に分かりやすく紹介されている。

いずれにしても、
情報のフルカラー化、高齢者の増加、さらに私たちを含めた情報発信者の増加といった社会背景を踏まえて、カラーユニバーサルデザインは重要度を増している。
自分も含めて、より多くの方が理解を深め、情報を伝え、実践していけることを願いたい。

関連リンク:
CUDO(カラーユニバーサルデザイン機構)
ナナオ 「色覚シミュレーションモニター FlexScan U」
Ton tells(tomoyaさんのブログ)

ITmedia「カラーユニバーサルデザインって知っていますか」
はてな「ナナオのカラーユニバーサルデザイン対応ワイドモニターが欲しい!」

色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法
ぱすてる

ネタフル

※NetMarComの筆者は上記のキャンペーンに携わる当事者の一人ですが、この記事は第三者から依頼されたものではなく、個人の意見として記載したものです。

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2006年12月17日 (日)

TIME誌、今年の人は「あなた」

Time_you

TIME Person of the Year: You

「世界の歴史は偉人の歴史」といわれる。しかし2006年はこの常識を変えつつある。

確かに今年は、歴史に綴られるような暗い出来事がいくつもあった。中東の対立激化、スーダンの戦争、北朝鮮とイランの核武装。
地球温暖化対策はおざなりのままで、ソニーはプレステ3を十分に作らなかった。

しかし違うメガネで今年を見ると、もう一つの物語が見える。それはWWWが可能にした、従来と全く異なるコミュニティとコラボレーションの誕生だ。
ナレッジの宝庫のWikipedia、100万人の個人放送局YouTube、オンラインの大都市MySpaceなど。何百万人の小さな貢献をまとめ、社会を揺るがす大きな成果に変えている。

少数の人の手に握られていた力は無数の人々のものとなり、無償の奉仕で互いを助け合いながら世界を確実に変えている。のみならず、世界が変わる方法すら変えつつある。
Web2.0という呼び方はソフトウェアのアップグレードのようだが、まぎれもなく真の革命である。

よってTIME誌は、2006年のPerson of the yearに、この歴史を作っている「あなた」を選定した。

60億もの人が一つの星に共存・共栄するためのロードマップは、まだ示されていない。しかし今年、私たちはある重要なアイディアを得たのだ。
国際的な相互理解と共栄を築くための大きなチャンスが訪れている。しかしそれは、政治家と政治家の理解ではない。60億の市民、人と人の理解だ。
(以上要旨)

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2006年12月16日 (土)

YouTube×Coca-Cola:ビデオ・グリーティング「HOLIDAY WISHCAST」

Youtube_cocacola YouTube×Coca-Cola presents 「HOLIDAY WISHCAST」

クリスマスシーズンに送るビデオ・グリーティングカードのキャンペーン。

ビデオは、キャンペーンページにアップロードされたコカコーラのCMギャラリーから選ぶか、あるいは自分でアップロードした作品も選べる。
CM ギャラリーの中には、1958年制作のモノクロアニメーションや、ひょうきんな白くまで話題になった「Polar Bears」なども含まれている。

Wishcast 送られてくるビデオカードのデザインも楽しい。

しかし、相手がコークファンならともかく、普通は「メリークリスマス!はい、コークのビデオ♪」という流れは、ちょっと考えにくい。

日常的に「こんな楽しいビデオ見つけたよ」というのと、「今年もありがとう、幸せでありますように」といった挨拶では、明らかに文脈が違う。後者は人間のグルーミング行動のようなもので(参照)、非常にデリケートなものだ。

その点このキャンペーンは、話題になったコークのCMは、たしかに興味を惹くものの、グリーティングとしては使いづらいという点で、設計が今ひとつと思われる。

例えばグリーティングカードのページが、上のサムネイルのような1パターンだけではなく、「サンタのプレゼント」とか「暖炉と食卓」とか「ホームパーティ」などのテーマになっていれば、洒落た投稿でビデオカードも作りやすいのではないか。

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2006年12月14日 (木)

クリスマスパーティに出かけよう

Lumine Party Party Together

ルミネが主催する"webサイトパーティ"。12月25日までの期間限定。

ルミネのファッションアイテムでドレスアップしてパーティに参加。会場内のシルエットをクリックすると、自己紹介とファッションコーディネートが現れ、気に入ればコーディネートをホメる(投票する)こともできる。得票が増えてオシャレ注目度があがれば「着せ替えオシャレコンテスト」で、お薦めのパーティコーディネート(実物)がもらえるチャンスもある。

このほか、願い事がモニュメントになるクリスマスツリー、カジノでゲーム、サイト内でのイベント情報など。
インターフェイスは、以前公開されていたプレミアムアイスクリーム「Tialence」に似ている。
しかしアバターを使うなら、ファッション性だけでなく、せめてスポーツ系かお姫様(王子様)系か、くらいは選べた方がリアリティがある。

ルミネとテナントのファッションアイテムのPRとともに、アイテムの注目度のリサーチやECに集客するマーケツールとしての活用も視野に入れているようだ。

ブログシールやリアルなルミネ店舗での掲出など、サイトに集める以外の展開があると、さらに楽しい。

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2006年12月11日 (月)

HONDA Edix:クリエイターの映像バトル「Edit Six」

Honda_edix HONDA Edix 6組のクリエイターによる映像バトル「Edit Six」

HONDAの6シートミニバン Edix のスペシャルサイト。
6組の映像クリエイターが、Edixをテーマとしたトレーラー的短編ムービーを制作。その作品にビジターが投票し、最も得票の多かった作品に、続編を制作する権利が与えられる、というもの。

ブログパーツやムービー設置のほか、iPod用などにもダウンロードできる。

新Edixは、「スムーズに走れる、同じ目線で走れる」「広い空間が使える、収容力が使える」「ラウンジテーブルがカッコイイ、フォルムがカッコイイ」という、6つの訴求ポイントを上げている。各ムービーはEdixを主役として、それぞれの訴求ポイントをテーマとしている。
いずれも全く異なったテイストとコンセプトで楽しい。

認知の流れにCGMが入ることで、例えば一人の人気ブロガーがお気に入りの一作品をブログで紹介すると、露出量に差が出てくる可能性もある。またダウンロードしてまで繰り返し見たいと思われる作品は、支持のレベルが高いという見方もできる。
このアタリを評価や公表に加えていただけると、別の楽しみ方もできるのではないだろうか。

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2006年12月10日 (日)

渋谷に巨大なドラゴン出現:BIG SHADOW PROJECT

Big_shadow 渋谷に巨大なドラゴン出現:BIG SHADOW PROJECT

Xbox360のソフト「ブルードラゴン」の発売プロモーション。12/7~9の3日間、渋谷文化村通りのビル壁面に、来場者の影に連動して動く巨大なドラゴンの影を出現させた。

この影は、Webサイトで登録した参加者がキーボードで操作している。勿論現場の様子はWebサイトからも見ることができる。

渋谷の様子はこちら(YouTube)

ゲリラ性の高いイベントを仕掛け話題を喚起しながら、一方ネットでは事前に告知して、インフルエンサーが確実にWebサイトと現地で参加できるよう、シーディングしておく。

するとイベント直後にブログやYouTubeにアップされ、クチコミのピークが作られる。
実際、イベント翌日の現時点(12/10)で、すでにブログの書き込みは1400件を超えている。さらに翌日か週明けあたり、渋谷で偶然接触した人が検索したり、マスメディアが追従したりすれば、バズが加速度的に広がっていく、かも知れない。

SONY BRAVIAのバイラルに近い展開になってきた。

欲を言えば、インフルエンサーの投稿(=バイラル)の質を上げるような決定的シャッターチャンスや印象的なキーワードを演出に織り込んで「バズの形」をデザインしてもらえると、さらに楽しそうだ。

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2006年11月24日 (金)

あなたの名前をトーストに:YOUR NAME ON TOAST

Your_name_on_toast あなたの名前をトーストに/YOUR NAME ON TOAST

あなたの好きな名前やメッセージやイラストを、トーストに描いて焼き、WEBサイトに掲載してくれる。
このなんともシンプルなアイディアが実にすばらしい。
20ドル以上好きな価格で購入すると、依頼したとおりの模様の付いたトーストを焼き上げて、サイトにアップしてくれる。
購入金額の高い順にサイトに掲載、通常は24-48時間で公開される。日本語やマークにも対応してくれる。収益のすべては Save the Childrenなど慈善団体に寄付される。

カウボーイの牛やスコットランドウィスキー樽の昔から今日まで、やはり焼印はブランドの基本なのかもしれない。

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2006年11月23日 (木)

メーカーからコーチへ:nike RUN42

Nike_run42 nike 「RUN42」

「世の中には2種類のランナーがいる。フルマラソンを走ったことのあるランナーと、走ったことのないランナー。
遅くったって、歩いたっていい。ランナーだったら、フルマラソンを楽しもう」という、ナイキのフルマラソン支援サイト。

ホノルルマラソンに向けたインストラクターのアドバイスや、身長体重やレベルに応じたランニングナビゲーションなど。

早朝のジョギングやスポーツクラブで走る人は非常に多いが、よりアッパークラスのランナーになるためには+αのモチベーションが必要。

そこで最も大切なモノの一つは目標設定だろう。話題のnike+iPodでも、音楽性・ファッション性をフックにしつつ、買ったら終わりではなく、その後継続させるためのサポートプログラムがしっかり組み込まれている。

このエンゲージメント戦略が、今後のナイキのポジションをより強力にしていくのではないだろうか。マズロー風に解釈すれば、機能・情緒のベネフィットに加え、自身の向上・実現を約束してくれる存在。この関係が築ければ、ナイキはシューズ・アパレルメーカーから「信頼できるあなたのコーチ」的ポジションを得られるかもしれない。

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2006年11月22日 (水)

スカイラインのブロガー・リレーション

Skyline スカイラインがブロガー・リレーションを本格化させている。

日産が新型スカイラインがブロガー向け発表会を開催(会場にはあの、タカラトミーの広報担当「リカちゃん(香山リカ)も参加)。
発表会に参加できなかった一般ブロガーに対しても、オフィシャルサイトで、新スカイラインのデザインや性能を評価・投票できる場を用意し、その結果をブログシールとして公開できるしくみを提供している。

ブロガー発表会招待者は、試乗会に参加応募した人のアンケート結果などから、ファンがよく利用しているブログ100サイトを選定したようだ。日産の担当者から直接メールで招待状が送られ、発表会は平日の20時からにもかかわらず、約90名が参加という驚異的な出席率だったらしい。

玄人はだしの情報通も多い。アテンドには開発担当者の方々が万全の体制で望んだようで、ファンには非常に満足度の高いイベントだったようだ。
それでも各ブログに投稿されたエントリーは賛否両論だが、しかしスカイラインのような思い入れ度・マニア度の高いモデルは、ネットの遥か前から、賛否が熱く語られる中で育ち、だからこそ根付いているわけだから、酷評のブログなどは当然、織り込み済みなのではないか。
それよりも、ファンとオフィシャルに真正面から向き合うという企業姿勢に対する共感や、ブログシールでの投票を含めた参加者のマインドシェアアップの方が、はるかに大きな収穫だろう。

いずれにしても、もう一歩踏み込んだリレーションを築こうとしている日産のチャレンジは、本当にすばらしい。

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2006年11月21日 (火)

歌われる冬の風物詩:天のど飴 替え歌募集

Nanten 替え歌募集:南天のど飴

日本人なら老若男女を問わず知っている「なんてんのどあめ~♪」のサウンドロゴ。
このおなじみのメロディを活かした「替え歌バージョン」のCMと連動した、南天のど飴のキャンペーンサイト。

TV、ラジオCMは勿論、あなたの替え歌募集や、替え歌着ボイスなど、このワンフレーズ資産だけで徹底的に押し捲っている展開が、実にシンプルで分かりやすい。
太田胃酸や正露丸、龍角散などいわゆる日本の伝統薬は、消費量の如何を問わず、生活の中に深く浸透していて、季節の風物詩にもなっている。
木枯らしが吹いて、そろそろクロゼットからロングのコートを出すなら、着うたを冬限定で南天のど飴に変えてみよう。

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2006年11月20日 (月)

東北新社、クリエイター発掘プロジェクト「ShinyaTV」開始

Shinya Shinya.tv

CMディレクター(東北新社専務)の中島信也氏をパーソナリティに起用。同氏が審査委員長を努める映像コンテスト「映像テクノアカデミア映像祭」や、著名人との対談、オリジナルムービー「ぷちむー」配信、CMディレクターのブログなど、映像クリエイター向けのコンテンツを提供することで、次世代を担うクリエイターの発掘・育成を目指す。

やはり中島氏が格別におもしろい。まさにこの人あって、この企画あり、といった感じ。ゲスト対談では、藤田さんの「遊んでる感覚も仕事している感覚もない」というコメントに両者が同意しているが、この感覚が、まさにこのサイトの魅力といえそうだ。

東北新社はこの他サイバーバズと共同で「BUZZ MAX」も開始、有名ブロガーのネットワークでバイラルCMをシーディング、効果測定する。

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2006年11月17日 (金)

検索エンジン3社、サイトのインデックス作成の標準化で提携

検索エンジン3社が、サイトのインデックス作成の標準化で提携。

検索エンジンの競合3社が提携。Google Sitemaps の手法を使い、サイトの運営者にとっては、サイト情報全体を検索エンジンに効率的に通知・登録できるとともに、利用者には、より的確な検索結果も表示するための方法について、標準化していく。
ニュースソース:C-net

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